一国の姫とワクワクするデートを

私の恋人はなんと一国のお姫様です。お姫様としての教育を幼いころから受けた彼女は礼儀作法がしっかりとしており、振る舞いもおしとやかでいわゆる大和撫子といったところでしょう。

彼女の周りには執事やメイドがたくさんいて、なかなか二人っきりの時間を取ることは難しいですが、だからこそ燃えるというものです。恋に障害はつきものですからね。

そんな彼女は周囲からとても愛されており、大事に育てられてきたのです。それゆえか常識に多少疎い部分があるというか、まさに箱入り娘といった感じなのです。

たとえば彼女はコンビニやファミレスなどに行った経験がなく、私と付き合ってから初めて足を運んだのです。ファミレスでは彼女は手をパンパンと叩いてシェフを呼ぼうとするし、コンビニではお金を支払わずに商品を持っていこうとするなどびっくりの有様です。

どうやら代金は周囲にいる執事やメイドが払っていたようで、そもそも自分で払うという概念がなかったようです。

ですがそうしたところがかわいらしいというか、知らないことを私から教えられて、熱心に覚えようとする様にグッと来るのです。もっとも彼女はお姫様なので、普通のデートというのが逆に新鮮であり、いつも楽しそうにしているため、彼氏の私としては大変嬉しいものです。

基本は私がデートプランを考えることが多いですが、彼女のほうから提案してくることもあります。たとえば馬車でサイクリングをしようと言ってきたり、白馬に二人きりで乗ろうと言っていたり、どこのお姫様だと突っ込みたくなってきます。まぁ、それはそれで楽しいので構わないのですが。

彼女にとっての私はどうやら白馬の王子様のようなものらしく、私にとっても彼女はお姫様であることに変わりはありません。もし仮に一国の姫でなかったとしてもです。私にとっては文字通りのお姫様というよりは概念的なお姫様なのです。

このように一国の姫である彼女とのデートは新鮮味に溢れており、毎日がワクワクするものなのです。というような感じで、一国の姫と恋人関係を築き上げるというのが私の理想です。