モデルの卵とデート

モデル雑誌の編集部でアシスタントをしている俺、28歳。
見た目はまぁ普通だけど、雑誌業界の荒波にもまれて出会いもなく彼女もできないままずっといる。

モデルの女の子たちの撮影の仕事が毎日のようにあるが、仕事だけの付き合いばかりで撮影が終わるとみんなすぐに挨拶をして帰っていってしまうから、周りからはうらやましがられてはいるが、つまらない仕事だ。

そんなある日、女子高校生限定モデルの撮影の仕事が入ってきた。普段はOLファッションの仕事ばっかりなので、女子高生となれば少しテンションは上がる。

撮影当日、8人の女子高生モデルの写真撮影を担当したが、みんなツンとしてプライドが高く、全然仲良くなれそうにもない。そんな中で1人だけなぜかやたらと目が合う子がいた。彼女の名前はM子。色白で黒上ロングのスラッとした17才だ。

撮影の合間の休憩中などにもこのM子とだけは何度か一瞬だが目があう…えっ、もしかして俺のこと気になってるの?と思う反面、いやいや、これは仕事仕事!ましてや10歳以上も離れた激かわなJKなんかが俺に好意持つわけないよな、とも思う。

その日の撮影終了後、他の女子高生モデルたちに紛れて雑談しているM子。俺も機材の片づけをしていたので同じ空間にいる。片づけをしながら、JKたちの会話に耳を澄ませてみると、俺は胸がバクバクしだした。

「ね、M子!そんなに気になるなら、誘ってみたら?」「そーだよ、パッとしないけど優しそうだし、いいんじゃん?」「年上との出会いが欲しいって言ってたじゃん」

こんなことをJKモデルたちがM子に話している…。えっ!?も、もしかして俺のこと??
そう思ってドキドキが続いていた次の瞬間、M子が俺のところにサッと現れて、「す、すいません…あ、あの…、この後、時間ありますか?」と言ってきた。

「あ、え、えっと…うん、時間はあるよ、どしたの?」平然を装おうと必死に頑張る俺。
M子はホッとした顔をして、「よかったです。実は、ちょっと気になってて…あの…こんなこと他の人に言ったことないんですけど…」
「うん…え、なに?」
「私とデートしてくれませんか?」
「・・・・・」(まじかーーーー!!え、デート?ええ、俺と??)
「だめ…ですか?」M子が残念そうな顔で下を向く。
「あ、いや、ダメじゃないよ!全然、うん。俺、彼女と別れたところだし」下手な嘘で必死に隠す俺。
そして、そのまま俺とM子は2人だけで仕事場をあとにする。
女子高生とデートだ!制服を着た本物の女子高生とデートなんだ!

ひとまず喫茶店でお茶をして、その後、ゲーセンで一緒にゲームして…そうこうしているとけっこういい時間になってきた。
その日はそのまま最寄り駅まで送って別れたけど、最高に楽しかった。

でも、今後ちゃんとデートを重ねていけるだろうか…もちろん幸せだけど、まだ空いては高校生なんだよな…とどこかで気持ちがふさがってしまう(笑)