新垣結衣ちゃんとのデート

今日は結衣とのデートの日だ。結衣は、俺に会える日をいつも楽しみにしている。
俺と会う日は、この世のオアシスなんだとか。まぁ、俺も結衣とのデートは、いつも楽しみなんだが。
俺は北海道の札幌市で暮らしているので、休みの日は、結衣が札幌まで遊びに来てくれることが多い。
俺も東京まで遊びにいくこともあるのだが、自然の多い北海道が気に入っており、
結婚して、芸能界を引退したら、一緒に富良野に住もうと、いつも言っている。どうやら北の国からの影響らしい。

結衣とのデートは、いつもドライブデートが多い。
北海道のデートと言えど、結衣は売れっ子芸能人だから、公共交通機関での移動はなかなか難しい。
この間はドライブがてら、富良野のアンパンマンショップへ行って、その帰りに北の国からに出てくる拾って来た家を見てきた。
北の国からの熱狂的なファンである結衣は、どうしてもロケ家を訪れたかったというわけだ。
結衣はアンパンマンショップで購入したメロンパンナちゃんのお面で顔を隠してロケ地を見て回った。
そんなお面を被るのは怪しすぎると何度も言ったのだが、結衣曰く、「可愛いは最強、カワイイの前では服従 全面降伏!」と。
そういうものかと思い、観光して回ったのだが、案の定、他の観光客からは指をさされたりして、かなり恥ずかしい思いをした。
とはいえ、目的だった観光地を堪能して、結衣はご機嫌だ。

色々と見て回っているうちにお昼になってしまった。
結衣に何食べたいと聞くと、「僕は君のすきな食べ物ならなんだって良いんだよ」と可愛いことを言う。
そんな結衣に、ぜひ、おいしい食事をしてもらいたいと思い、事前に調べたカレーライスのお店、
唯我独尊へ結衣をつれていくことにした。
結衣は「新垣結衣がお店を独占だぁ」と意味不明な発言をする。
俺は、結衣のしょうもない発言に「そうだね」と相槌を打ち、車のハンドルを握り、お店を目指した。
唯我独尊では自家製ソーセージ付カレーを頼んだ。このソーセージは山桜の薪を使って燻したもので、
香りがよく、そしておいしい。結衣は幸せな溜息を洩らしつつ、いとをかしといった表情をしている。
非常に満足いただけたようだ。札幌から約120km、長距離を運転して来た甲斐があったというものだ。

食事を終えた俺たちは富田ファームを目指す。富田ファームと言えば、ラベンダーで有名だ。
結衣は相変わらずメロンパンナちゃんのお面をかぶりつつ、二人で手をつなぎながら、ラベンダーソフトを食べながら
お昼過ぎの富良野を満喫した。

明日も仕事という結衣を新千歳空港まで送り、空港の駐車場で飛行機までの時間を待つ。
「離れるのが嫌だから、このまま芸能界をやめちゃおうかな」と結衣が言う。
俺も同じ気持ちだが、事務所との約束で、結衣が30歳になるまでは、
世の中の男どもに夢を見させてほしいとお願いされている。
俺は結衣を励まし、今度は俺が東京へ行くよと言い、帰路につかせた。